完成を極めたムーブメント
手巻きキャリバー L961.2は、この上ない美しさと最高の技巧を兼ね備えるムーブメントです。部品数は381個、51個の人工ルビーが受け石として使用され、五姿勢での微調整が行われています。くっきりと印象的な、丸穴車の受けに施された放射線状の彫りと3/4プレートに二方向で彫り込まれたサンバースト仕上げ、外縁を飾る波形の模様は、ヴィンテージウォッチからインスピレーションを得たものです。
美しい表面仕上げの技法解説
18Kハニーカラーゴールド
トゥールビヨンのブリッジと中間車の受けは、ケースと同じ18Kハニーカラーゴールドでできています。このゴールドの硬さは、ケースの素材としては実に好ましい特性ですが、部品としてハンドエングレービングを施すには困難を伴います。トゥールビヨンの精緻な回転キャリッジは、84個の部品により構成されたもの。1分間に一回自転して、重力が時計の精度に干渉することを防ぎます。
時計製造技術のさらなる進歩 - それは静止すること
特に注目に値するのが、特許技術となっているV字型のハックレバーを備えたトゥールビヨン用ストップセコンド機構です。リューズを引き出すと、不規則な形状をしたハックレバーの2本のアームが伝統のチラネジテンプを押さえ、トゥールビヨンを停止させます。テンプの振れやトゥールビヨンのキャリッジの回転位置に左右されることなく、いつでも確実にテンプの動きを止めることができるのです。さらに、その際にヒゲゼンマイが有するエネルギーを維持することで、リューズを押し込んだ瞬間にテンプが自力で振動を再開します。テンプの停止および解除の際にアームが引っかかってしまうことのないように、先端を両方とも湾曲させてあります。