完成を極めたムーブメント
ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダーの完璧なムーブメントも、ダイヤルに決して引けをとらない出来映えです。ゴールドとプラチナを使った片方向巻上げ式センターローターの下で、トゥールビヨンの精緻な回転キャリッジが1分間に1回の速度で自転することにより、偏心錘つきテンプに重力が与える影響を補正します。
この自動巻きキャリバーの最適な歩度を保証する基盤を成しているのが、自主開発・自社生産のヒゲゼンマイと偏心錘つきテンプです。テンプとヒゲゼンマイは、相互の相性を完璧に合わせてあり、21,600振動/時で振動するムーブメントの歩度を最適に保ちます。
前例のないカレンダー機構
その精密さにかけては、現在特許出願中の月間日数トレース機構も決して引けをとりません。これは、通常の永久カレンダーのように独立したプログラム車によって毎月異なる日数を制御する方式ではなく、1年間に1回転し月を表示するリング自体に日数情報が組み込まれています。このリングの内側は、波形の凹みがついた面になっています。この面にそって1本のトレースレバーがスライドしてゆき、それぞれの凹みの深さによってレバーが外側に振れる動きをします。その振れが大きいほど、その月の日数が短くなる仕組みです。2月には、トレースレバーについているアームがうるう年表示の下にあるカムと噛み合うようになっています。これにより、うるう年でも正しい日数を表示することができるのです。
時計製造技術のさらなる進歩 - それは静止すること
特許技術のトゥールビヨン用ストップセコンド機能も注目に値します。V字型のハックレバーを使ったこのメカニズムのおかげで、時計の時刻を秒単位で正確に合わせることができます。リューズを引き出すと、不規則な形状をしたハックレバーの2本のアームが伝統のチラネジテンプを押さえ、トゥールビヨンを停止させます。テンプの振れやトゥールビヨンのキャリッジの回転位置に左右されることなく、いつでも確実にテンプの動きを止めることができるのです。さらに、その際にヒゲゼンマイが有するエネルギーを維持することで、リューズを押し込んだ瞬間にテンプが自力で振動を再開します。ランゲ1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダーのトゥールビヨン機構は、繊細極まりない芸術品です。 69個の部品が使用され、重量は僅か0.5グラム足らずに過ぎません。