昼夜を問わず読み取り可能な数字による時刻表示
一瞬の遅れもなく、ランゲ・ツァイトヴェルクの表示は刻一刻と進んでゆき、やがて時表示が切り替わる瞬間を迎えると、あたかも大きく振りかぶるかのように、一挙に3枚の数字ディスクを一段先に進めます。時の経過を体感することができるせっかくの演出が、闇に紛れてしまうことのないようにと、A.ランゲ&ゾーネのマイスターたちは、フラウンホーファー研究所と共同で、研究開発を進めてきました。その結果生まれたのが、世界初登場の、蛍光瞬転数字式時刻表示です。
光を求めて
従来の夜光時計では、リン光を発する針とインデックスが太陽光を蓄積します。しかし、ランゲ・ツァイトヴェルクの数字は、ほぼ常にダイヤルの下に隠れていて、光に当たることがありません。数字が夜になったら光るようにするためには、昼間の太陽光が時計の内部にまで到達する方法を考える必要がありました。すなわち、元来のシルバー無垢ダイヤルの代わりに、透光性のダイヤルを使用しなくてはなりません。そのため、このダイヤルにはサファイアクリスタルが使用されています。
サングラスとは逆
しかし、ムーブメントの内部がそのまま透けて見えてしまったのでは、ダイヤルの表示が見難くなってしまします。そこで、A.ランゲ&ゾーネのマイスターたちが目をつけたのが、リン光を発するコーティングには、主にエネルギーの高い紫外線が蓄積されるという点です。そしで、サファイアクリスタルに、紫外線は通しやすく、しかし可視光をほとんど通さない物質をコーティングすることを思いつきました。紫外線を遮り、可視光を通すサングラスとはちょうど逆になります。よく目をこらすと3つの数字ディスクが見えますが、それがまた、この時計のデザイン独特の特徴となります。