力の源 特許技術を使用した香箱

 特許技術となっている香箱の設計により、最も大きなエネルギーが必要となる、1時間ごとに3枚の数字ディスクを一斉に進める瞬間にも力が不足することはありません。これは、従来の巻上げおよびゼンマイ駆動方式の常識をまさに覆すものです。ゼンマイが解けてゆく時には、摩擦を最小限に抑えた軸受けを使って、香箱車が回転します。一方、ゼンマイの巻き上げ時には、より摩擦が大きい香箱の軸受けを使用するようになっているのです。ゼンマイを巻き上げるのに必要な力は、ほんの少しだけ大きくなりますが、ゼンマイに蓄積されたエネルギーのうち、時計を動かすために利用できる量が増大します。その結果、得られるエネルギー水準はそのままで、ゼンマイの寸法を小さくすることができるのです。