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| ザクセンの時(とき)の歴史をたどる |
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2007年8月15日 ドレスデンのツヴィンガー宮にある数学・物理学博物館のヴィンテージウォッチコレクションは、世界でも最高水準のものです。16世紀から19世紀にかけてヨーロッパ各地で全盛期を迎えた時計作りの歴史を物語る貴重な資料となっています。そのコレクションのなかには、ザクセンの時計製造技法を代表する名作が多数含まれています。強王アウグストを初めとする歴代のザクセン選帝侯による擁護を受けた時計師たちの技術は19世紀初頭に見事な開花期を迎え、ドレスデンの時計作りの中心地としての確固たる地位をザクセン内外に知らしめました。ザイフェルトやシューマン、そしてグートケスなどの名時計師が名を連ねる歴代の数学・物理学博物館長たちが中心となって考案したさまざまなアイデアのおかげでザクセンの時計技術は大きな進歩を遂げ、その成功の物語は1845年にフェルディナンド・アドルフ・ランゲによって時計作りが産業として確立されたことで新たな局面を迎えることになります。 |
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| 2007年春より数学・物理学博物館は大規模な改修工事のため休館中です。展示スペースがほぼ倍に拡大されて2009年にリニューアルオープンするまでの期間中、数学・物理学博物館のコレクションから選んだおよそ40点の時計が、A.ランゲ&ゾーネ本社内に展示されています。今回の時計展で目玉のひとつとなっているのが、ゼンパーオペラの客席から見ることができる有名な五分時計のモデルです。言い伝えによれば、この時計が製作されることになったのは、ザクセン王フリードリッヒ・アウグスト二世がオペラの観劇に訪れた際に、当時流行だったリピーター懐中時計の音に腹を立てたのがきっかけだったといいます。劇場内で迷惑なリピーターの音が鳴るのを防ぐ目的で、新しい王宮歌劇場建設にあたって王は「文字盤と針を使った従来の表示方式とは異なる」無音で動く劇場内設置用の時計を製作することを命じます。1841年にその大任を授かったのは、後に宮廷時計師ともなるグートケスで、当時としては極めて画期的だった文字表示式の時計を設計することを思いつきました。ランゲの工房が1990年に復興されたときには、この五分時計がアウトサイズデイト表示のデザインの原型になり、それが今ではブランドのトレードマークとなっているのです。 |
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