アウトサイズデイトの謎に光

1994年、A.ランゲ&ゾーネの復活と同時に発表された大型サイズの日付表示=ランゲ・アウトサイズデイトは、世界で驚きをもって迎えられ、その後の機械式腕時計の歴史に影響を与えたともいわれています。アウトサイズデイトは、ダイヤルのオフセンターレイアウトと同様に、今やランゲ1に不可欠なデザイン要素です。一方で、その内部にあるメカニズムは、過去のどのモデルにおいても、シルバー無垢のダイヤルの下に隠されており、その姿を見ることはできませんでした。

しかし今、謎が明かされようとしています――“ルーメン”と名づけられたグランド・ランゲ1の特別モデル(プラチナケース製/全世界200本限定)が誕生するのです。ラテン語で光を意味する“ルーメン”というネーミングには訳があります。ダイヤルの一部が半透明のサファイアクリスタルとなっており、外縁部のリングおよび時・分・スモールセコンドの表示部分だけにブラック仕上げのシルバーが使用されています。サファイアクリスタルの部分には、アウトサイズデイトの表示メカニズムが透けて見えます。このモデルでは、今回初めて蛍光表示が採用されたアウトサイズデイトのほか、時刻とパワーリザーブも暗闇に浮かび上がって読み取ることができるようになっているのです。

グランド・ランゲ1“ルーメン”の開発で技術的に難しかったのは、日付が切り替わった直後にも日付表示を確実に発光させるという問題でした。そこでA.ランゲ&ゾーネの開発者たちが考案した方法は、10の位表示用十字プレートには直接白色の蛍光物質を塗り、その上に黒い数字を印字する一方で、1の位表示用ディスクは透明のガラスに黒い数字を印字し、白い蛍光物質を塗った背景の前を回転させるという特殊な方法です。

ダイヤルのサファイアクリスタルの部分には、特殊なコーティングが施してあり、可視光の大部分が遮断されます。しかし、このコーティングには紫外線に対する遮蔽機能はないため、紫外線はそのままアウトサイズデイトの蛍光面に到達するのです。さらに、本来なら時計の組立を行う時計師しか見ることのできないはずの地板のペルラージュ仕上げが透けて見えるという思いがけない効果も生みました。小さな円模様が重なり合うペルラージュ仕上げは、職人が回転する研磨棒を用いて円の一つ一つを施していく技法ですが、通常はダイヤルの下に隠れて目には触れないものです。

熟練時計師による二度組の工程により完成度を追求した自社製キャリバーL095.2の美しい姿は、サファイアクリスタルのシースルーバックでも楽しむことができます。すなわち、グランド・ランゲ1“ルーメン”は、どこから見ても輝かしいモデルなのです。

新設計の手巻きムーブメントでグランド・ランゲ1が生まれ変わったのは、昨年のことです。シングルバレルの香箱を採用し、部品の配置を合理化したことで、72時間のパワーリザーブを維持しながら薄型化に成功し、調和の美しいランゲ1のダイヤルレイアウトを、ひとまわり大きなモデルに移しかえることが可能になりました。時、分、秒、アウトサイズデイト、パワーリザーブの各表示は、グランド・ランゲ1“ルーメン”でも、それぞれ独立して重なり合うことがありません。

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