オーバーホールと修理
A.ランゲ&ゾーネ自社製キャリバーへのブルースクリューの取付け

オーバーホールと修理

すべての部品は入念に表面処理したうえで、スラッジの発生しない合成油やグリースを使って丁寧に潤滑していますが、機械式時計である以上、一定の磨耗は避けられません。定期的にオーバーホールをすることで、時計をいつまでも、購入した時と同じように正常に機能する状態でご使用いただくことができます。

A.ランゲ&ゾーネの時計師が極小部品をムーブメントに組立て

オーバーホール

料金表
A.ランゲ&ゾーネ自社製ムーブメントに4分の3プレートを取り付けるところ

修理

作業の流れ

  • 時計の状態を確認 1

     

    時計をお預けいただく場所がランゲ直営ブティック、正規代理店あるいは本社工房のどこであっても、アフターサービスの最初の作業は鑑定です。その際には特に、お客様のご希望をお伺いします。なぜなら、例えばケースに付いてしまった引っ掻き傷が、お客様にとっては思い出であり、消されたくないことがあるからです。

     

    ムーブメントとケースのいずれか、あるいは両方に通常のオーバーホール作業をする場合の費用は、その場でご承認いただくことができます。当社から追加的な作業をお勧めする場合には、お見積書を作成して提示いたします。保証サービスを適用する場合には、時計と一緒に保証書(または保証シール)あるいはそのコピーを提出してください。

  • 輸送 2

     

    ランゲウォッチのアフターサービスをご依頼いただくには、時計を正規代理店またはA.ランゲ&ゾーネ直営ブティックに時計をご持参いただくのが、最も簡単かつ確実な方法です。特に複雑な時計は、例外なく本社工房でオーバーホールおよび修理を行います。輸送には、距離と輸入規定に応じて、数日から数週間かかります。

  • 診断 3

     

    時計がサービスセンターに届くと、アフターサービス担当時計師が時計の目視検査、歩度の測定、すべての機能の点検および磁気帯び検査を行い、時計の状態を診断します。

  • 見積もり 4

     

    時計をお預けいただいた際に費用の承認をいただかなかった場合、あるいは追加の作業が必要と判断された場合には、見積書を作成して提示いたします。そして、見積金額をご承認いただいてから作業に取り掛かります。

     

     

  • オーバーホールと修理 5

     

    ムーブメントのオーバーホールまたは修理ならびにケースの修復には、多数の工程があります。

     

  • 返送およびお引取り 6

     

    時計がすべての最終検査に合格すると直営ブティックまたは正規代理店に返送され、お引き取りいただく準備ができたら、お客様に連絡いたします。

     

  • オーバーホール保証および修理保証 7

     

    時計はオーバーホールまたは修理が終了すると、欠陥のない状態でサービスセンターから発送されます。オーバーホールおよび修理で交換または修復された部品には、改めて24カ月間の保証が付与されます。

     

ケースの修復

キャリバーからケースを取り外す

1. 分解と清掃

ケースのラグの位置を修正

2. ラグの修正

レーザーフラッシュで細い貴金属ワイヤを溶かしてケースに盛る

3. 引っ掻き傷と彫り傷(レーザー溶接)

コットンホイールと艶出しクリームでケース、ラグ、ボタン、リューズおよびバックルを研磨

4. 研磨

最終検査の前にすべての部品を検査して組立て

5. 洗浄と組立て

 

ムーブメントのオーバーホール

A.ランゲ&ゾーネの時計のビス、歯車およびムーブメントの部品

1. 分解と清掃

 

ケースからムーブメントを取り出し、ダイヤルと針を取り外して分解します。分解した部品から、特殊な洗浄液を使って油や汚れを完全に取り除きます。

ピンセットで歯車をムーブメントに取付け

2. 点検と修復

 

ムーブメントの一つひとつの部品を厳格に点検します。モデルによっては数百個にも上る部品を検査する必要があり、ほんの少しでも損傷があったり、磨耗の兆候が見られたりする部品は交換します。

ムーブメントの部品と機能を点検

3. 組立てと潤滑

 

細心の注意を払いながらムーブメントを再び組み立てます。小さな金属製の針の上を一滴の潤滑油が滑り落ちてゆく仕組みの油差しを使って、軸受けと機能表面に注油します。潤滑には複数種類の油脂を使用します。正確に決められた量の油脂を決められた箇所に差します。こうして時計が再び何年間もスムーズに機能するようになります。

ムーブメントの精度を調べるために振動周期を確認

4. 調整

 

時計の歩度を歩度測定器で検査した後、五姿勢で調整します。錘の位置をほんの僅かずつずらしてテンプのバランスを調整し、振動周期を最適化して歩度を安定させます。

ムーブメントを新品同様に修復されたケースに取付け

5. パッキンの交換

 

水および汚れがムーブメントに入らないように、すべてのパッキンを新しいものに交換します。交換するのは、風防ガラスとシースルーバックのガラスパッキン、ケースのガラスパッキン、リューズパッキン、すべてのボタンパッキンです。

時計をウォッチワインダーに取り付けて慣らし運転

6. 試運転と最終検査

 

組み立てられたムーブメントのすべての機構が完璧に機能するかどうか、点検します。ウォッチワインダーに時計を取り付けて慣らし運転をし、パワーリザーブを点検するテストが数日間続きます。ムーブメントをケースに入れてから、再度時計の試運転を数日間行います。最終検査では、時計の外観、防水機能、各種表示機能などの厳密な検査を行い、時計の精度もここで最終的に確認します。