A.ランゲ&ゾーネの手仕事による時計製作には、伝統が色濃く反映されています。昔ながらのエレメントにも、開発がすすめられ、製作するうえで難易度の高い複雑機構にも、工芸技術が使用されています。例えば当社では、すべてのテンプ受けに装飾模様を手彫りで施しています。エングレーバーの1人1人に独自の筆致のようなものがあり、それによって1本1本の時計が世界に二つとない一点物になるのです。ムーブメントの内部に取り付けられる部品でさえも、面取りをして磨き上げ、手でエングレービングを入れます。時針と分針だけのクラシックモデルから大きな複雑機構搭載モデルまで、どの時計にも完璧な仕上げ装飾が施されています。その集大成が、ハンドヴェルクスクンスト モデルです。さらに、ランゲの時計はすべて、二度組みという工程を経ています。このように、A.ランゲ&ゾーネを選択することによって、単に優れた時計を手に入れるというだけでなく、惜しみなく時間をかけて時計作りに打ち込む時計師たちのクラフツマンシップをも手にすることになるのです。
「時計に要求されること、また自分自身にも要求しなければならないことがある。それは、決して立ち止まってはならないということだ」というウォルター・ランゲの信条を胸に刻んだA.ランゲ&ゾーネの時計師たちに、不可能なことはありません。高級時計界に新風をもたらした数々の特許や先進的な構造は、その証しです。例えば、トリプルスプリットは、何時間にもおよぶタイムを6分の1秒の精度で計測して比較できる世界初の機械式スプリットセコンド・クロノグラフです。
時計の製作と仕上げ装飾の緻密さ、そして複雑機構の複雑さのすべてを、ここでご紹介します。
マニュファクチュールムーブメント:A.ランゲ&ゾーネの哲学の本質
マニュファクチュールムーブメント
すべてのA.ランゲ&ゾーネの時計には、自社製ムーブメントが搭載されています。より高い精度を出すため、すべてのキャリバーは開発、製作、仕上げ装飾、そして組み立てまで一貫してドイツ・グラスヒュッテの工房で行われます。
表面仕上げとエングレービング
美しいムーブメント装飾はブランドにとって非常に重要な要素であり、部品の大きさ、ケースバックから見えるか見えないかに関係なく、ほぼすべての部品に手作業で装飾が施されます。装飾にはさまざまな技術が使われます。一つひとつの部品に、それぞれ独自の仕上げが施され、全体として調和のとれた外観となります。