この時計を、できるだけ長く使用開始した時と同じように正常に機能する状態でご使用いただくために、ご注意いいただきたいことがいくつかあります。時計の調整の仕方と取扱いの詳細は、取扱説明書をご覧ください。その他の説明は、よくお寄せいただく質問にも掲載されています。
お手入れと操作について
巻上げ
ゼンマイを完全に巻き上げたら、リューズを約一回転逆方向に戻すことで、ムーブメントへの負担を軽減し、コハゼが確実に噛み合います。
自動巻き時計の場合には、ウォッチワインダーを使ってローターを常に動かしておくと、軸受けの潤滑状態を保つことができ、カレンダー表示を修正する必要も生じません。
表示の調整
時計に搭載されている表示機能によって調整の仕方が異なります。ムーブメントは非常に緻密で繊細な構造になっています。ムーブメントを意図しない誤使用または誤操作から保護するため、ムーブメントには一部、特許を取得した安全機構が組み込まれています。しかしながら、時計を初めて調整する前に取扱説明書を最後までよくお読みください。
多数のモデルに、調整の仕方をより分かりやすく説明する取扱説明ビデオも用意しています。
日付表示
日付表示付きの時計をしばらく使わなかった場合には、時刻を合わせる際に、針が午前と午後のどちらを示しているのか確認します。そのためには12時の位置まで時針を回し、時針が12時を通過したときに日付が切り替わるかどうかを確かめます。日付が変わった場合には、時針は深夜12時を示しています。切り替わらなければ、時針が示しているのは正午ということになります。針を正しい位置に合わせたら、今度は日付を調整します。
誤動作を防止するため、午後10時から午前2時の間は日付表示を修正しないでください。この時間帯には、日付表示メカニズムのさまざまな部品がムーブメントに作用しているからです。カレンダー機能を搭載するモデルでは、この時間帯が異なる場合があります。詳細については、ご所有の時計の取扱説明書をご参照ください。
デイ・ナイト表示
デイ・ナイト表示付きの時計をしばらく使わなかった場合には、時刻を合わせる際に、デイ・ナイト表示が午前と午後のどちらを示しているのか確認します。針とデイ・ナイト表示を正しい位置に合わせてから、日付を合わせます。
その他のご注意いただきたいこと
水
ランゲウォッチは、工房出荷時に3バールの圧力をかけて防水検査を行っています。この検査により水しぶきや、それと同等の水との接触に対する防水性を確認しています。しかしながら、プールまたはサウナなどでの使用には適していません。
オデュッセウスは、12バールの試験圧をかけて防水検査をしています。つまり、オデュッセウスは着用したままでシャワーを浴びたり、水遊びをしたりできる防水時計なのです。
衝撃
ランゲウォッチは繊細な精密機械ですので、破損しないわけではありません。そのため、時計に強い衝撃や振動が伝わるようなこと、例えば時計を着用したまま日曜大工作業やスポーツをすることは避けてください。
磁気
磁界が時計に直接的な損傷を与えることはありませんが、歩度を乱すことがあります。磁気を発する代表的なものには、携帯電話、磁気アームバンド、鞄のマグネットバックル、あらゆる種類の電気製品があります。時計を方位磁石に近づけた時に方位磁石の針が動く場合には、時計が磁気を帯びている恐れがあります。オーバーホールあるいは修理をご依頼いただいた際に、磁気帯びを確認して、あれば除去することができますのでお申し付けください。
引っ掻き傷
ご着用のブレスレットなどのアクセサリーや、その他硬い物が時計に接触すると、ケースに引っ掻き傷を付ける原因になります。特にゴールド製ケースは傷つきやすいということをご承知おきください。