紛れもない存在感、ランゲ1。アシンメトリーで完璧にバランスの取れたダイヤルデザインとランゲを代表するアウトサイズデイトによって、A.ランゲ&ゾーネは独自の道を切り開いてきました。ランゲ1の自社製ムーブメントは、素材の特性を生かした特徴的な洋銀製4分の3プレート、ハンドエングレービング入りテンプ受け、ビス留め式ゴールドシャトン、ほぼすべての部品に施された精巧な仕上げなど、ドイツの時計製造における数々の芸術的側面を表しています。
この先駆的なタイムピースや、独自の道を歩むという私たちの情熱から始まり、この数年間で開発されたすべてのウォッチファミリーが、決して立ち止まらないというA.ランゲ&ゾーネの志を強調しています。30周年を記念して、ランゲ1とリトル・ランゲ1の2つのファミリーで、それぞれオニキスダイヤルを備えたプラチナ製とブルーダイヤルを備えたピンクゴールド製の限定新作モデルを発表します。
紛れもないデザイン
ダイヤルをオフセンターに配置したランゲ1のデザインは独特ですが、そのフェイスからはハーモニーが生み出されています。黄金比や軸配置など、美しさに関するクラシックなデザイン原理に基づいて、表示が幾何学的にバランスよく配置されています。
黄金比とは、数学の定義として、全体に対する大きな部分の比と、大きな部分に対する小さい部分の比とが等しくなる分け方を意味します。ランゲ1では、黄金比はダイヤルの直径と時・分目盛りの直径の比率と日付窓の比率の2か所で見ることができ、この原則に則っています。
表示機能は、二等辺三角形の形に配置されています。アウトサイズデイト表示の中心、パワーリザーブ表示の針の軸、スモールセコンドダイヤルの軸を縦に結ぶと底辺となり、時針と分針の軸が頂点となります。卓越したダイヤル配置によって、どの表示も重なることなく、最適な視認性も確保されています。
アウトサイズデイト
アウトサイズデイトは、A.ランゲ&ゾーネのタイムピース、特にランゲ1モデルに搭載された最も特徴的な複雑機構の一つです。この機構によって、同じサイズの時計と比べて、約3倍の大きさの表示が備えられます。できる限り小さなスペースに、できるだけ大きな日付表示を作ることが挑戦となりました。この目標を達成するため、2つの独立した表示エレメントが設計されました。0から9の数字を備えたリング型のユニットディスクは1日1回進みますが、31日から翌月1日に表示が切り替わるときには、1日中停止したままになります。
1から3の数字と空白を備えた十字プレートは、10日ごとに1つ進みます。「3」が表示されると、十字プレートが余白に移動するのはその2日後です。このようにして、31日の後に、32日ではなく翌月の1日が表示されます。これを達成するために、66個の部品から成る複雑なカレンダー機構が必要でした。ユニットディスクと、重なり合う十字プレートの隙間はわずか0.15mmです。この洗練された機構の組み立てには、並外れた手先の器用さが欠かせません。
自社製ムーブメント
A.ランゲ&ゾーネのすべてのタイムピース同様、ランゲ1 ファミリーの各モデルには、自社製ムーブメントが搭載されています。1990年の復活以来、70以上のランゲ自社製キャリバーが登場してきました。数点の例外を除いて、ムーブメントの部品は、機械式時計の中心部で鼓動するヒゲゼンマイも含めて、すべて自社で製造されています。
ランゲのムーブメントの小さな数々の部品には、手作業で丁寧に装飾が施されています。ムーブメントの底に配置され見えなくなる部品にも、ペルラージュ装飾やサーキュラーグレイン仕上げ、サンバースト仕上げなどが施され、角の部分には面取り加工と研磨加工が施されます。テンプ受けにも手彫りによる伝統的なフローラルモチーフという特別なハイライトが施され、唯一無二の時計に仕上がります。