ゼロリセット機構により、リューズを引き出すとテンプが停止し、秒針が瞬時に帰零します。そのため、正確に時刻合わせができます。
それを可能にするのは複雑に作用しあうレバーのメカニズムで、その最後にあるゼロリセットレバーが、ハート型のディスク (ハートカム) を押すようになっています。ハートカムがついているのと同じ軸に、秒針が取り付けられています。ハートカムがゼロリセットレバーに押されて初期位置まで回転すると、それに伴って秒針も同時にゼロに戻る仕組みです。リューズを押し込むと、再びムーブメントが動き始め、秒針も進み始めます。
この機構を若干改良しより複雑になったものが1815トゥールビヨンに搭載されています。ただし、このモデルでの役割は、テンプではなくトゥールビヨンを停止することです。
複雑機構
グランド・コンプリケーション
トゥールビヨン、永久カレンダー、ラトラパント・クロノグラフ、ミニッツリピーターを搭載するグランド・コンプリケーションは、精密時計製作における最高峰とされています。A.ランゲ&ゾーネでは、このカテゴリーを凌駕するモデルがいくつかあります。それらは、1つの時計に複数の素晴らしい複雑機構が洗練された技術ソリューションによって融合されています。これらの傑作は、A.ランゲ&ゾーネの機械式時計製作における専門性や技術の高さを強調しています。
アウトサイズデイト
A.ランゲ&ゾーネのアウトサイズデイトは、他の同じサイズの時計と比べて約3倍もの大きさで日付を表示します。
クロノグラフ
1999年以来、A.ランゲ&ゾーネの自社製ムーブメント搭載クロノグラフは、ブランドの人気モデルの一つとして不動の地位を築いています。
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トゥールビヨン
トゥールビヨンは、地球の重力が歩度に与える影響を補正し、機械式時計の精度を高める機構であり、高級機械式時計の世界でも最も巧妙かつ魅力的な機構の一つに数えられています。
ジャンピングセコンドの仕組み
ジャンピングセコンド機構を搭載した時計なら、時刻をいつでも間違いなく読み取れます。それは、長い秒針が1分間にちょうど60回、歯切れ良く進むからです。
表面仕上げとエングレービング
美しいムーブメント装飾はブランドにとって非常に重要な要素であり、部品の大きさ、ケースバックから見えるか見えないかに関係なく、ほぼすべての部品に手作業で装飾が施されます。装飾にはさまざまな技術が使われます。一つひとつの部品に、それぞれ独自の仕上げが施され、全体として調和のとれた外観となります。