暗闇でも独自の輝き
A. ランゲ&ゾーネは、暗闇の中でも魅惑的な美しさを発揮し、印象的なデザインを主張するタイムピースにルーメン”ブランドを冠しています。
半透明ダイヤルと夜光性コーティングにより、表示やメカニズムが発光し、暗がりでもその個性をまばゆいばかりに放ち、このモデルに未来的な外観を与えています。
発光効果はどのようにしてもたらされるのか
夜光表示を備えたモデルでは、蓄光顔料が外部の光を取り込み、暗闇で発光します。“ルーメン”モデルの開発にあたって時計師たちが直面した技術的な課題は、どうすればダイヤルやムーブメントの部品によって部分的に隠されているにもかかわらず蓄光顔料に均一に光を取り込めるかという点でした。
A.ランゲ・ゾーネの商品開発者たちは、半透明のコーティングを施したサファイアクリスタルのダイヤルに解決策を見出しました。それは、高エネルギーの紫外線のみを透過し、可視光線は一部しか透過しないサファイアクリスタルのダイヤルです。この技術のおかげで、文字盤には夜光表示が施され、同時に優れた視認性も確保されているのです。
ツァイトヴェルク “ルミナス”
2009年にデビューしたツァイトヴェルクは、瞬転数字式表示で時を刻むニューフェイスとして新風を世界に吹き込みました。ソフトなクリック音と全く遅れのない動作で、数字表示は1分から次の分へと一瞬のうちに切り替わり、時間の頭でグランドジャンプが起こり、3つの数字ディスクが同時に1つずつ瞬時に進みます。
有名な「ジュネーブ時計グランプリ」で、この画期的な時計は最高賞である「エギーユ・ドール」を受賞しました。
ツァイトヴェルクは、A.ランゲ&ゾーネの商品開発担当者たちが、このエキサイティングなタイムイベントを暗闇でも視認できるようにするにはどうしたらよいかと自問したことから、さらなる進化を遂げていきました。特許を取得した半透明のダイヤルにコーティングを施すという精巧な表示コンセプトにより、ツァイトヴェルク “ルミナス”は2010年に華々しくデビューしました。洋銀製のブラックのタイムブリッジは、時分表示を際立たせるフレームとなり、印象的なデザインを引き立てています。このモデルは100本限定で登場します。
グランド・ランゲ1 “ルーメン”
2013年に発表されたグランド・ランゲ1 “ルーメン”は、A.ランゲ&ゾーネが開発した最も有名なモデルの一つ。部分的に半透明のサファイアクリスタルダイヤルから、暗闇で発光する初のアウトサイズデイト表示のメカニズムを見ることができます。グランド・ランゲ1 “ルーメン”の開発にあたって設計技師たちが直面した課題は、1日の切替えプロセスの直後でも最大の光度を確保することでした。十の位用十字プレートにホワイトの蓄光顔料を塗布し、ブラックで数字をプリント。ブラックのプリント数字をあしらった透明ガラスのユニットディスクが夜光を背景に回転するランゲ独自の解決策が見つかりました。
ダイヤルを取り囲むリングと、時、分、スモールセコンド表示の表面には、ブラックカラーのシルバーが使用されています。グランド・ランゲ1 “ルーメン”のアワーインデックス、パワーリザーブ表示、時針、分針、スモールセコンド、パワーリザーブ針には夜光塗料が塗布されています。このモデルは200本限定で登場します。
グランド・ランゲ1・ムーンフェイズ “ルーメン”
2016年に発表されたグランド・ランゲ1・ムーンフェイズ “ルーメン”は、入念に仕上げた大型のムーンフェイズ表示とA.ランゲ&ゾーネらしいアウトサイズデイト表示を組み合わせたモデルです。どちらの表示も暗闇で光り、昼夜を問わず究極の視認性をもたらします。ゴールドのムーンディスクを備えたこれまでのムーンフェイズ表示モデルとは異なり、このモデルにはガラスのムーンディスクが搭載されています。第一段階では、ガラスの表面に特殊なコーティング加工を施し、第二段階では、レーザーで1164個の星と月を切り抜きます。ムーンディスクの背景にある表面には蓄光顔料が塗布され、暗闇で月や星を輝かせます。このモデルは200本限定で登場します。
ダトグラフ・アップ/ダウン “ルーメン”
2018年に発表されたダトグラフ・アップ/ダウン “ルーメン”は、数多くの技術的資産を備えています。プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンター搭載フライバック・クロノグラフや、昔ながらのコラムホイール構造、アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示は、技術的芸術性の頂点を表しています。入念に仕上げられた454個の部品から成るダトグラフ・アップ/ダウン “ルーメン”の手巻きキャリバーL951.7は、サファイアクリスタル製のケースバックからその美しさを眺めることができます。キャリバーの審美的魅力は、特徴的なアウトサイズデイトと2つのサブダイヤルが正三角形を成す、調和の取れたダイヤル構成に反映されています。この卓越したタイムピースでは、トライアングルコンセプトが特徴的で、暗闇でも目を引きます。A.ランゲ&ゾーネのクロノグラフで初めて、ダイヤル上に見えるすべての機能が夜光性となりました。このモデルは200本限定で登場します。
ツァイトヴェルク ハニーゴールド “ルーメン”
ツァイトヴェルク ハニーゴールド “ルーメン” - この名称に使われる一つひとつの言葉が、精密時計製造の分野でA.ランゲ&ゾーネが歩んできた並外れた道を象徴しています。2009年以来、ツァイトヴェルクの革新的な技術コンセプトと先駆的なデザインは、他の追随を許しません。この新モデルは、A.ランゲ&ゾーネのタイムピースのために特別に開発されたハニーゴールド(HONEYGOLD®)製です。さまざまな素材の添加と特別な熱処理により、18K合金の特別な硬度と比類のない温かみのある輝きが生まれます。“ルーメン”という称号は、特別に開発された半透明ダイヤルを意味し、夜光性の瞬転数字表示が完全に見えるようになっています。
これらのユニークな特徴の組み合わせにより、2021年に発表されたタイムピースは、3つの点で唯一無二の時計となっています。しかし、それだけではありません。さらに進化した自社製キャリバーは、パワーリザーブを72時間に倍増させ、時計に命が吹き込まれます。このモデルは200本限定で登場します。
ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”
ダトグラフの発表から25年、A.ランゲ&ゾーネはこのモデルの新解釈として光り輝く、ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン・ハニーゴールド “ルーメン”をウォッチズ&ワンダーズ 2024で発表します。アウトサイズデイト搭載フライバック・クロノグラフ、瞬転式パーペチュアルカレンダー、ストップセコンド機能搭載トゥールビヨンを組み合わせたこのタイムピースは、ランゲ独自のハニーゴールド(HONEYGOLD®)製。初の“ルーメン”バージョンもご用意しています。各複雑機構だけでもすでに時計学における傑作であり、わずか50本限定のまさに卓越したモデルとなっています。
このグランド・コンプリケーションには、進化した自社製キャリバーL952.4が搭載されています。ムーブメントは684個の部品で構成され、二度組み方式で組み立てられています。クロノグラフ機構は昔ながらのコラムホイール方式で、ランゲ自社製フリースプリング式ヒゲゼンマイと偏心錘付きテンプを搭載し、50時間というパワーリザーブ持続期間の初日から最終日まで、優れた歩度の安定性を保証します。