光彩を放つクロノグラフ
ダトグラフ・アップ/ダウン“ルーメン”は、A.ランゲ&ゾーネが2010年にスタートした“ルーメン”シリーズの4つ目のモデルです。半透明ダイヤルと夜光性コーティングのおかげで、時刻、アウトサイズデイト、計測したタイムおよびパワーリザーブ表示をすべて暗闇でも読み取ることができます。このプレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンター搭載フライバック・クロノグラフはプラチナ仕様で、製作数200本の限定モデルです。
暗闇でも各表示を間違いなく読み取れるように、ダイヤル中央から伸びる3本の針とパワーリザーブ表示のマーカーに蓄光顔料でコーティングを施しました。ブルースチールの秒針と分積算針が、夜光サブダイヤル上で時を刻みます。アウトサイズデイトの表示面も、人の目に優しいグリーンの色調で発光します。分目盛りを含めたダイヤル内側のリング全体も発光するランゲウォッチは、このモデルが初めてです。
ダトグラフ・アップ / ダウン “ルーメン”
24時間、わくわくが連続する
限りなく豊かな表情。ダトグラフ・アップ / ダウン “ルーメン”には、さまざまな顔があります。この時計は、1日の時の流れのなかで周囲の明かりが刻一刻と変化するのに合わせて、さまざまな表情を見せてくれます。機構の素晴らしさをあえて強調せず、デザインの優雅さと、神秘的な雰囲気を際立たせている ― 眠らない情熱を秘めたこの時計は、その瞬間、瞬間にぴったりの印象を残します。
太陽の下でダトグラフ・アップ / ダウン “ルーメン”体験
ダトグラフ・アップ / ダウン “ルーメン”は、画期的なクロノグラフの開発におけるA.ランゲ&ゾーネの技術革新力を見せつけます。昔ながらのコラムホイールによる制御方式、プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターおよびフライバック機能を一つのムーブメントに収めることは複雑を極めるため、ごくまれにしか見ることができません。
調和の取れたダイヤルデザインには、バランス良く配分されたムーブメントの装飾美が反映されています。ランゲ・アウトサイズデイトと、スモールセコンドと分積算計の二つのサブダイヤルが正三角形を形成します。
この特徴的なダイヤルデザインで、1999年に発表された初代ダトグラフは、時代を越えて愛されています。ダトグラフは、機能性を重視する人々の間で絶大な支持を得ています。それは、機能とデザインが過剰にならないように完璧なバランスで融合しているからです。このコンセプトは、2012年に登場した60時間のパワーリザーブとパワーリザーブ表示を備えたダトグラフ・アップ / ダウンにも継承されています。
ダトグラフ・アップ / ダウン “ルーメン”は、そのコンセプトを次のステージに昇華させた時計です。半透明ダイヤルの採用によりアウトサイズデイト表示の瞬転数字機構が見え、蓄光顔料によってすべての表示が暗闇で発光するという比類のないデザインは、新鮮な視覚体験を提供します。
開明的な発明
ダトグラフ・アップ / ダウン “ルーメン”なら、暗闇でもクロノグラフ機能をすべて利用できます。さらに、時刻表示だけでなくパワーリザーブ表示のマーカーと日付も発光します。この開発における技術的な難題は、アウトサイズデイトの数字のうちほぼ1日中、表面に出てこない数字にも、光エネルギーを蓄えることでした。
この難関を乗り越えることができたのは、特許を取得した特殊なコーティング法のおかげです。半透明のサファイアクリスタルに施したこのコーティング層は、可視光線の大部分のスペクトルを通さず、紫外線の一部を通します。それはまさに、蓄光顔料が暗闇で均質に発光するのに十分な光エネルギーを蓄えるのに必要な波長域の光線なのです。コーティング層によって、良好な視認性をいささかも犠牲にすることなく、巧妙な瞬転数字機構とその美しく仕上げられた表面がよく見える程度に透光量が抑えられています。
アウトサイズデイトは二つの独立した表示窓を持ち、深夜12時に日付が変わるまさにその瞬間にも発光しています。その秘密は、2枚の数字ディスクにあります。十の位用十字プレートには蓄光顔料を塗布し、ガラス製の一の位表示用ディスクにブラックで数字をプリントしています。一の位の背景には蓄光顔料が塗布されているのです。この日付が切り替わる光景は、まさに息をのむ美しさです。
精密機構の小宇宙
ダトグラフ・アップ / ダウン “ルーメン”の明快にデザインされたダイヤルの下に、アウトサイズデイトを制御する巧妙な機構が見えます。さらに、普通ならダイヤルに隠れている美しい仕上げにも視線が届き、地板全体を覆うペルラージュ模様、日付受けのサンバースト仕上げを堪能できます。
丹念に手作業で仕上げられ手巻きキャリバーL951.7の中でも圧巻なのは、その奥行きの深さです。それが、A.ランゲ&ゾーネのクロノグラフムーブメントが幾度となく芸術的にも優れた構造物と並び称される所以です。
サファイアクリスタルのシースルーバックからは、クロノグラフ機構の動きを見ることができます。ストップウォッチ機能を制御するコラムホイール、フライバック機構、プレシジョン・ジャンピング・ミニッツカウンターの分積算レバーが見えます。
特許を取得した構造により、30分積算計の分積算針は60秒ごとにきっちり一つ先の目盛りに進みます。それも、偶然にクロノグラフ秒針がちょうどゼロを通過する瞬間にストップウォッチ機能を止めても、分積算針は一目盛り先に進みます。こうして分の値を常に、はっきりと読み取ることができるのです。
ランゲが独自に開発した偏心錘付きテンプは内製したフリースプラング式ヒゲゼンマイを備え、1時間に18,000回振動します。この振動数とダイヤル外周リングに合計300本ある分目盛りにより、5分の1秒単位の精度での計時を可能にします。
“ルーメン”という名前は、半透明ダイヤルと夜光表示によって鮮烈な印象を創出する特別なデザインのモデルシリーズを表します。2010年に発表されたツァイトヴェルク“ルミナス”に続いて、2013年にグランド・ランゲ1“ルーメン”、そして2016年にはグランド・ランゲ1・ムーンフェイズ“ルーメン”が登場しました。これら3モデルはいずれもプラチナ仕様の限定モデルで、発表されるとたちまち憧れのコレクターズアイテムとなりました。
技術的な難題は、アウトサイズデイトの数字のうちほぼ1日中、表面に出てこない数字にも、光エネルギーを蓄えることでした。 それを解決するため、サファイアクリスタルに紫外線の一部が透過できる半透明のコーティングを施しました。
このコーティング層は、可視光線の大部分のスペクトルを通さず紫外線の一部を通します。こうして“ルーメン”は暗闇でも、表示要素が発光してコントラスト豊かにダイヤルに浮かび上がるのです。