あらゆる慣例を覆す、ツァイトヴェルク・デイト。ディスプレイはデジタルですが、その内部では機械式の心臓が鼓動しています。大きな瞬転数字式時刻表示は、1分ごとに瞬時に切り替わります。デジタル時刻表示には、洗練された機構を備えた精巧なムーブメントが隠れています。時計界に驚きを持って迎えられたツァイトヴェルク ウォッチファミリーは、伝統的な時計作りの愛好家であるだけでなく、先進的なコンセプトや型破りなソリューションも高く評価する方々のニーズに応えるタイムピースです。
特徴的なデザイン
ツァイトヴェルクの唯一無二のコンセプトは、特徴的なデザインに表れています。洋銀製のタイムブリッジは、このダイヤルで最も際立つデザイン要素の一つです。洋銀は、ランゲでは伝統的に受けやブリッジの素材として用いられています。そのため、使われている素材が洋銀であればそれがムーブメントの一部であることが分かります。同時に、全ての時刻表示を囲んでいます。通常のデジタル時計のように、左から右へと配置された大きな窓に時・分が表示されています。ツァイトヴェルクは、数あるアナログ機械式時計の中でもエレガントに際立った存在であり、他に並ぶものはありません。
ツァイトヴェルクのリューズには、さらに際立ったディテールがあります。2時位置という特別な配置は、より快適な着け心地を実現するだけではありません。技術的観点から、巻上げ機構が瞬転数字メカニズムを迂回するために必要なのです。
精巧な機械式ソリューション
明快で革新的な瞬転数字表示を作り出すため、ランゲの技術者は、精密時計製造の従来の原則とルールを一から問いただしました。腕時計という制限された空間の中に機構をはめ込み、同時に、ディスクを同期させて切り替える膨大なエネルギーを生み出すという多くの挑戦があったため、再考が必要でした。全てのモデルに対して、A.ランゲ&ゾーネの時計師は、精巧なソリューションを見出しています。
瞬転数字メカニズム
ツァイトヴェルクの全てのモデルの中心には、特許技術の瞬転数字メカニズムが搭載されています。大きな数字ディスクは時表示に使用され、分は別の二つのディスクに配置されています。ディスクを進めるには、クラシックな時刻表示を備えたケースに比べると、かなり大きなエネルギーが必要です。
標準的な時計製造では、数字ディスクは重いだけでなく、一気に加速し、再び停止しなければなりません。これは、比較するとかなり軽量な針を一度に回転させることよりも、かなり大きな力を必要とします。必要な動力が最大になるのは、3枚の数字ディスクが一斉に進む正時です。
パワフルな瞬転 – 穏やかな着地
パワフルなツインバレルが、瞬転に必要な膨大なエネルギーを供給します。瞬く間に、数字ディスクが加速して停止します。フライガバナーが過剰なエネルギーを吸収し、クッションの効果を発揮するため、数字ディスクが「急激に着地」 するのを防ぎます。こうして、長期間、機構の機能が完璧に作動することが確保されます。ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターでは、ツインバレルから供給されるエネルギーの一部が、ハンマー打ち機構に使われます。
機械式のコントロールセンター
特許技術の動力制御メカニズムが、全てのツァイトヴェルクモデルの技術的に中心となる部品を構成しています。ツインバレルとテンプの間に配置されたこのメカニズムは、1分ごとに数字ディスクの切り替え動作を制御します。
動力制御メカニズムが数字ディスクの切替えに必要な動力を60秒ごとに供給します。1分ごとに行われるため、1日では1,440回にもなります。同時に、完全に巻き上げた状態から巻き上げられていない状態、すなわちパワーリザーブが切れるまで、全体にわたって歩度を一定に保ちます。
ツァイトヴェルク ウォッチファミリーのユニークなデザインと洗練された機構によって、優れた機能性と信頼性が組み合わされています。それは、ドイツの伝統的な時計製造技術によるしっかりとした土台があり製造されているからです。
