ランゲ1･デイマティック

ランゲ1･デイマティックは、一目で紛れもなくランゲ1と分かるモデルでありながらも、数々の賞に輝いた特徴的なスタイルを持つランゲ1のデザインに新たな視点をもたらしています。手巻きのランゲ1の特徴であるダイヤルはランゲ1･デイマティックでも採用されていますが、そのレイアウトはオリジナルを鏡に映したように反転させたものとなっていて、時分表示がダイヤルの右側、スモールセコンドとアウトサイズデイトが左側になっています。

クラシックな手巻きのランゲ1とは対照的にランゲ1･デイマティックにはパワーリザーブ表示はなく、代わりにダイヤルの左外周部にレトログラード式曜日表示が配されています。従来の円形表示ではなく、真夜中が過ぎるとその針が新しい曜日に移動し、日曜日から月曜日に切り替わる時には、一気に一番下の位置までジャンプします。このカレンダー機能は、特徴的なアウトサイズデイトを補完すると同時に、このタイムピースがランゲ1の中で放つ個性をひときわ際立たせています。日付表示と曜日表示は別々に進めることができます。

自社製キャリバーの独自構造は、伝統に着想を得たものであるだけでなく、調整と組み立ての観点から見ても卓越した精度を実現するべく構築されています。特に、ローターブリッジ、輪列受け、曜日表示受け、そしてガンギ車受けと四番車受けは4枚のプレートとして別々に組み立てられていますが、完全に組み立てられたムーブメントでは、これらによって伝統的な4分の3プレートのように見えます。その表面は、全てのプレートにわたってずれることなく同じ方向に施されるグラスヒュッテストライプという技法で装飾されており、ムーブメントをよく観察することで初めて発見できる細かなディテールです。