グランド・コンプリケーション

1815

A.ランゲ&ゾーネ史上最も複雑な腕時計

A.ランゲ&ゾーネは2013年、1902年製の懐中時計グランド・コンプリケーションNo.42500にインスピレーションを得て開発したブランド史上最も複雑な腕時計を発表しました。それがグランド・コンプリケーションです。グランドソヌリとプチソヌリ、ミニッツリピーター、永久カレンダー、フドロワイヤント付きラトラパント・クロノグラフ機能が1個のムーブメントに収められています。ムーブメントの組立てと機構の微調整は複雑を極めるため、製作できるのは1年に1本、合計6本に限定されています。

グランド・コンプリケーション — A.ランゲ&ゾーネ

キャリバー L1902

ブルースチールの短針と、ダイヤル中央から伸びる細い2本の秒針は、この時計にラトラパント・クロノグラフ機能が備わっていることを表します。フドロワイヤントには大きな動力が必要なため、専用の香箱が装備されています。カレンダー表示では、短いゴールドの針が日付、曜日、月およびうるう年を指し示します。グランドソヌリとプチソヌリは、15分が経過するごとに音で時刻を知らせます。8時の位置にあるスライダーを動かすと、ミニッツリピーターが起動します。24時間にわたってゴングを鳴らし続けるのに十分なパワーを確保するため、ハンマー打ち機構専用の香箱を備えています。

グランドソヌリの各種機能

グランドソヌリとプチソヌリ

グランド・コンプリケーションには、毎正時および15分ごとに作動するハンマー打ち機構が搭載されています。グランドソヌリは、その度に時数と15分・30分・45分を表す鐘の音を鳴らす機能です。プチソヌリでは、正時のみに時数の鐘が鳴り、15分・30分・45分には時数が省略されます。ケースの下についているスイッチで、グランドソヌリとプチソヌリを切り替えることができます。"G"がグランドソヌリ、"K"はプチソヌリを表します。ケースの上側にあるスイッチで、ハンマー打ち機構のオンとオフを切り替えます。"S"に合わせると、ハンマー機構がアクティブになります。ドイツ語「Ruhe(休止)」の頭文字の"R"に合わせると、ハンマー機構がオフに切り替わります。ソヌリ専用の香箱を用意することで、グランドソヌリを24時間連続で作動させるのに十分なエネルギーを確保しています。

 

ミニッツリピーター

8時の位置にあるスライダーを動かすと、ミニッツリピーターが起動します。これは現在時刻を分の単位まで正確に音で知らせてくれる機能です。正時の時数を低音で打ち鳴らし、正15分を重複音で、そして正分を高音で知らせます。

 

調整作業

グランドソヌリのメカニズムには、時計師の高度な技術が要求されます。メカニズムを構成する部品の調整はもとより、ゴングの調律も必要になるからです。調律は音感の鋭い熟練した時計師が、二つのゴングが美しい和音をなし、長い余韻が残るようになるまで調整を繰り返します。

スプリットセコンド・クロノグラフの各種機能

クロノグラフ機能

ケース右上についているクロノグラフ用ボタンを押すと、タイムを計測することができます。ボタンを1回押すと計測がスタートし、もう1度押せばストップします。ダイヤル上部のサブダイヤルについているブルースチール製の短針が計測タイムの分数を示し、ゴールドプレート仕上げのクロノグラフ秒針が秒数を表示します。下のサブダイヤルのブルースチール針はフドロワイヤント用で、1秒に5つのステップで1回転し、5分の1秒単位の精度で計測タイムを表示します。ボタンをさらにもう1回押すと、3本のクロノグラフ針がすべてゼロにリセットされます。

 

ラトラパント機能

スプリットセコンドとも呼ばれるラトラパント機能用のボタンがケースの左上についており、タイム計測の可能性が広がります。タイムを計測中にこのボタンを押すと、ブルーのラトラパント機能用センター針が停止して、ラップタイムを表示します。それまでその下に隠れていたゴールドプレート仕上げのクロノグラフ秒針はそのまま動き続けます。そして、もう一度ラトラパントボタンを押すと、ラトラパント秒針がクロノグラフ秒針に追いついて、再び一緒に動き始めます。積算タイムの計測は何回でも連続して行うことが可能です。このようにしてラップタイムの計測やタイムの比較を行うことができます。

 

フドロワイヤント

フドロワイヤントは機械式時計では極めて珍しい機能です。この針は1秒間に一目盛りずつ5回、歯切れ良く進んで1周します。特殊な脱進機によって、フドロワイヤントの針が高速かつ正確に回転するようになっています。クロノグラフでも非常に珍しいこの機能には大量のエネルギーが必要なため、専用の香箱が装備されています。

永久カレンダーの各種機能

永久カレンダーの精度

グランド・コンプリケーションに搭載されている永久カレンダーは、日付、曜日、月、うるう年を表示します。カレンダー表示はどれも、ステップ式の運針を採用した設計です。カレンダーのメカニズムは、日数が異なる大小の月に加え、うるう年の2月29日にも対応しています。各月の正確な日数情報は、48カ月車と呼ばれる歯車に凹凸という形で刻み込まれており、その凹凸をレバーが機械的に読み取っていきます。歯車の凹みが深いほど、月の日数が少なくなる仕組みです。また、ムーンフェイズ表示も装備されています。

 

2100年まで修正の必要なし

2100年になるまで、カレンダー表示を修正する必要はありません。グレゴリオ暦には、100で割り切れるけれども400で割り切れない年はうるう年とはしないという例外規定があり、2100年はうるう年が省略されることになるからです。カレンダー表示を調整するには、調整プッシャーを操作します。12時の位置にあるメイン調整プッシャーを押せば、すべてのカレンダー表示を同時に1日ずつ先に進めることができます。時計が長期間止まっていたような場合にもカレンダーを合わせやすいように、曜日および月の表示を個別に進めることのできる調整プッシャーも付いています。ムーンフェイズは必ずカレンダー表示とは別に、5時の位置にある調整プッシャーで調整します。

ランゲ史上最も複雑な時計:グランド・コンプリケーション

A.ランゲ&ゾーネの世界

リヒャルトとエミール ― 世界の舞台で名声を得た息子たち
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1868年、リヒャルト・ランゲとエミール・ランゲは父の会社の共同経営者になります。リヒャルトが時計設計技師としての才能を発揮する一方、エミールは優秀な経営者として活躍します。
ダブルラトラパント機構とトリプルラトラパント機構
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ダブルラトラパント機構あるいはトリプルラトラパント機構は、最大12時間までタイム比較やラップタイムの計測ができます。
心に残る名作
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1990年以来ランゲのマイスターたちは、注目に値するコレクションに収蔵され、私たちの記憶にとどまる芸術的とも言えるムーブメントを製作しています。
1815 ファミリー

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フェルディナント・アドルフ・ランゲの伝統を受け継ぐ

高精度、完成度の高さ、勇気、謙虚さという特性を持つ1815 ファミリーの模範は、ランゲ時計工房の創設者です。

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