研ぎ澄まされた時の音
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、瞬転数字式時刻表示と十進式ミニッツリピーターを初めて同時搭載した機械式腕時計です。このモデルからは、時刻表示窓に見える数字と同じ数のチャイムが鳴り響きます。10時位置にあるリピーター用ボタンを押すと左ハンマーが時を、右ハンマーが分を打ち鳴らします。正10分の重複音は、両ハンマーが少し時間差を付けてゴングを叩いて響かせます。
十進式ミニッツリピーター機構

キャリバー L043.5
2本のハンマーはブラックポリッシュ仕上げのスチール製です。スモールセコンドを左右から挟むように配置されているため、ハンマーがゴングを叩くところを見ることができます。ツァイトヴェルク・ストライキングタイムおよびツァイトヴェルク・デシマルストライク・ハニーゴールドとは異なり、このモデルではゴングをブラックロディウム仕上げの洋銀で作ったタイムブリッジに沿うように配置しています。ハンマーがここで内向きになっているのは、そのためです。ゴングを調音するには、聴覚を訓練することが必要です。その鍛えられた耳で、2本のゴングをムーブメントに組み込んだ状態で、澄んだ余韻が長く続く音がでるまで根気強く調音します。
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十進式ミニッツリピーター
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、瞬転数字式表示機構の原理を利用して、リピーターをデジタル表示と連動させた時計です。

動力制御メカニズム
機械式時計の動力制御メカニズムは、ゼンマイが完全に巻き上げられた状態でも、ほとんど解けてしまった状態でも、脱進機をできる限り一定の力で作動させるという役割を担っています。

ハンマー打ち機能
ハンマー打ち機構は、時刻を聞き取れるようにします。ゴングが振動するのに十分なスペースを確保する必要があり、時計の動力源からハンマー打ち機構の作動エネルギーを供給しなければならないため、この機構を搭載するのは時計師たちにとって至難の業です。
ツァイトヴェルク ファミリーなモデルたち
